真のリーダーの姿とは
先日、菅元総理が国会の原発事故調査委員会に参考人として出席し、当時の事故 対応を巡る説明を求められました。しかし彼の発言として出てきたのは延々たる自己 弁護と責任転嫁の言葉でした。 「あの時 (3.11)」、菅直人という男が国政の最高 責任者の座にあったという巡り合わせを呪わずにいられませんでした。この醜い証言 を聞いて思い出したのは、元内閣安全保障室長の佐々淳之氏のコメント、元参議院 議員の市川房江氏の菅元総理に対する当時のコメントです。
佐々淳之氏 : 私は当時、警視庁警備課長として機動隊を連れ、3回ほど東工大に 行ったので、菅さんを知っていました。彼は我々の間で“4列目の男”と呼ばれて いた。 アジ演説が巧く、聴衆を集めるが、検挙を覚悟の上でゲバ棒で逆らってく るようなデモ隊の3列目には決して加わらなかった。巧妙なリーダーでしたよ。
市川房江 :「(菅直人に)自力で闘いなさい」といった。「ところが選挙が始まる と、私 の名前をいたる所で使い、私の選挙の際カンパをくれた 人たちの名簿を持って いたらしく、その人達にカンパや選挙運動への協力を要請強要したらしく、私が 主張し、実践してきた 理想選挙と大分異なっていた」。
市川房江さんのことをご存じない方もいるでしょうが、87 歳で亡くなるまで、清廉潔白
な政治活動を行ってきた政治家です。 彼女の残した言葉で有名なものを下記
に挙げます。
「母の女の悲しみが、私の小さな体にしみついた。私の長い人生は母の嘆きを出発点
に選んでしまったようである。」 「平和なくして平等なく、平等なくして平和はない。」
「誠実、正直、権利の上に眠るな。」
人の心の痛みが分かる、行動力、実行力のある人にリーダーになってもらいたいもの
です。 これからの時代のリーダーはどうあるべきかを考えたときに、信念もなく、責
任を他人に転嫁して恥じることが無く、目的達成のためには手段を択ばない菅氏のよ
うな人物をトップに据えてしまった日本の現状を嘆かざるを得ません。 「4列目の男」
などと公安から揶揄されるような卑怯な人物をリーダーにしてはいけません。
会社経営においても、経営者は社内から卑怯な人物を排除または矯正できるよう
な体制を築き上げることが重要です。 目的のためには手段を択ばない、利己的な人
物を社内で重用すると、社風が殺伐となり、裏で不正が蔓延り、会社の寿命は短くな
ります。
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