次世代に繋ぐこととは!(知覧訪問)

query_builder 2017/06/10
歴史編

 先日鹿児島訪問の際、久しぶりに知覧に、九州担当の社員とともに立ち寄りました。

 目的は同行した社員に知覧特攻平和会館を見せることです。福岡まで車で帰り、飛行機の搭 乗時刻から逆算すると微妙な時間でしたが、知覧は当社全社員を連れていきたい場所のうちの 一つです。免許取り消しを何とか逃れ、30日の免停で落ち着いた当該社員に、急ぎの行程を 運転させるわけにはいきません。知覧までの行程と、知覧から福岡までの行程(約400km) は平均時速120~130km位で飛ばし、オービスと背後の覆面パトに注意しながら、何と か無事知覧に到着、平和記念館を拝観、知覧茶(何と静岡茶は知覧茶をブレンドしているとの 情報が・・・)を購入し、とんぼ返りで福岡空港にたどり着きました。そのまま羽田に向かう という強行軍でした。


私の前世は海軍の予科練出身の搭乗員でした。戦争末期、鹿児島県の特攻基地である鹿屋(か のや)から艦上爆撃機に乗って、沖縄方面で米海軍のグラマンヘルキャットに撃墜されて戦死 した記憶を持っていますので、陸軍特攻基地である知覧のような場所(その他に海上自衛隊鹿 屋基地内の博物館、大刀洗平和記念会館、靖国神社遊就館など)に行くと、過去の記憶が蘇っ てくるように感じます。


 毎回訪問の度にふつふつと心底から湧いてくるのは、当時の国を挙げての、米国に一矢報い てやりたいとの旺盛な戦意と、ジリ貧の状態まで追い込まれた日本を守るために何とかしたい という焦燥感、身を挺して範を示そうとする自己犠牲の感情です。 次世代に繋ぐこととは!(知覧訪問)

 諦めの早いことが私の長所であり欠点でしたが、その当時の記憶でも、あっさりと命を捨て ることを選択し、特攻隊員に志願しました。現在できる精一杯のことをやることで安心してし まい、満足してしまうことは前世からの共通した私の持って生まれた性格のようです。詰めが 甘いのです! 今回の人生ではあっさりと諦めてしまう性格を改めるべく、新たに「忍耐」を修得するよう 魂にインプットして生まれてきました。これからの約50年の残りの人生で、この「忍耐」を マスターしていきたいと思っております。


 本コラムを訪問先のタイ・バンコクで作成しておりますが、往路の飛行機の中で、またして も睡眠時間を犠牲にして映画を観てしまいました。岡田准一主演の「海賊と呼ばれた男」です。 原作は3度読み、モデルとなった出光佐三を尊敬する身としては、スルーすることはできませ んでした。

この映画を見て、多くのことを学ばせていただきました。


①チャンスはピンチの後についてくること

②人を動かすのは感動であること

③真のリーダーシップとは旺盛なチャレンジ精神と公明正大で折れない心であること

④目の前の課題に立ち向かう旺盛な気概(戦意)が人を動かす原動力となること

⑤優しさとは相手を思いやる心であること

⑥得たものを次世代に繋ぐことの大切さ 等々 (番外⑦綾瀬はるかは奥ゆかしくて可愛いということ・・・・・


これは私の個人的な好みの 問題でした(笑))


 4月号のコラムでもお伝えしましたが、あの時代を支えた先人たちはトラディショナリスト 世代(伝統主義者)の方々です。軍隊で鉄拳制裁に耐え、命がけで国を守ってきた世代の方々 が、我が国を再建しました。軍隊では命令違反は不可能です。例え理不尽なことを命じられて も、上官の命令には従わなければなりません。しかも命がけです。どれだけの緊張感の中で彼 らは国防(戦後に戦勝国が宣伝した「侵略」などでは決してありません)という使命を全うし てきたのでしょうか。そのような精鋭の人々が、米軍の空襲で焼け野原になった我が国を死に 物狂いで再建したのです。現代でいう障害(適応障害、発達障害、知的障害(身体障碍は兵役 免除))があっても、健康であれば召集令状(通称:赤紙)一枚で軍人としてしょっ引かれ、 国の為に奉仕することを義務付けられ、決して逃げなかった、責任感と勇気を持ち合わせた尊 敬に値する魂の持ち主です。彼らの労働品質の高さは現代の基準で測ったとしても極めて優秀 であったことでしょう。今の現役世代と比較しても3~5割ぐらいは平均して高かったものと 思われます。


 戦後の日本の繁栄の礎は、このトラディショナリスト世代が作り上げてきたものです。今の 現役世代はこの先人たちの遺産の基に繁栄を享受してきました。そして今、戦後生まれのベビ ーブーマー世代(1945~1964年の生まれ)が現代の経済の中心に位置し、その次の世 代であるX世代(1965~79年の生まれ)が、働き盛りを迎えています。

 我が国は現在、周辺の不安定な国や利己的な国(中国・ロシア・南北朝鮮・米国)の挟撃を 受け、益々不安定な状況に追い込まれていくことでしょう。ミサイルがたった1発でも原発の ある地域にぶち込まれるだけで、この国は破滅的な被害を受けることになります。将来の繁栄 の足枷を取り除き、国家を継続させ、良い国として<バトンを繋ぐ役割>が我々ベビーブーマ ー世代とX世代の役割となってきます。そしてこれから主役として活躍する世代であるY世代 (1980~1995年の生まれ)や今後社会に出てきて我が国を支えるであろうZ世代(1 996~2017年の生まれ)へ、綺麗にバトンを繋ぐことが求められます。日本国を愛する 身としては、これからの100年後、1000年後も、我が国が繁栄していることを願わずに はいられません。そのためにできることを、我々国民の一人一人が自覚することが重要です。


 昨年のリオデジャネイロオリンピックで、唯一私が涙を流したのは、男子リレーチームの銀 メダル獲得でした。


下記のデータの通り、未だに我が国の男子は10秒の壁を破れない状況で す。

【1位・金メダル】

ジャマイカ 37.27 ・アサファ・パウエル 9.72 ・ヨハン・ブレーク 9.69 ・ニケル・アシュミード 9.90 ・ウサイン・ボルト 9.58

【2位・銀メダル】

日本 37.60 ・山県亮太 10.05 ・飯塚翔太 10.22 ・桐生祥秀 10.01 ・ケンブリッジ飛鳥 10.10

【失格】

アメリカ(日本とほぼ同時の 3 位でゴール) ・マイク・ロジャース 9.85 ・ジャスティン・ガトリン 9.74 ・タイソン・ゲイ 9.69 ・トレイボン・ブロメル 9.84


 一方アメリカはジャマイカに次ぐアスリートの集団でした。しかし、このガチンコの勝負で 日本はジャマイカには力負けしましたが、かつての陸上王国アメリカに勝って銀メダルを獲得 しました。

 リレー当日は、私は大分の由布院に向かっておりました。途 中の寄り道で大刀洗の平和記念会館に立ち寄り、国内唯一ここ にしかない海軍の零戦32型(右写真)と陸軍の97式戦闘機 を拝観し、そこから目的地に向かう途中の、電波の悪い山中で のTV観戦となりました。結果は先述した通りですが、気が付 くと、溢れ出る涙とともに強烈なメッセージが私の潜在意識に 降りてきました。 (零戦32型)


「今まで得た多くのものを次世代に繋げ」

この「繋ぐこと」、これこそが、我々がこの世に生を受けて生まれてきたことの目的の一つ のような気がします。

 人は生まれてきて、一定の期間を経て生を全うして死んでいきます。その際に、それぞれの 魂固有の使命を帯びて生まれてきます。その固有の使命を全うするために四苦八苦して、ある 人はそれを精一杯全うして死んでいき、またある人は志半ばで死んでいきます。或いはせっか く幸運にも生まれてくることが出来たにもかかわらず、その意味が分からずに人生を無為に過 ごし、徳切れして、あの世で後悔している魂もあるようです。各人各様の使命とは別に、共通 の使命として、我々は次世代に「繋ぐこと」が求められているようです。固有の使命に目覚め ることは困難ですが、共通の使命である「繋ぐこと」は少し自覚すれば達成可能だと思います。

 東北大震災の後「絆(きずな)」という言葉が各地で叫ばれました。「繋ぐこと」と「絆」は 共通しているような気がします。

 今まで多くの場で、「有難うの多い会社、感謝の多い会社は繁栄する」と申し上げてきまし たが、これからは、「繋ぐことのできる会社・家庭は繁栄する」が加わっていくような気がし ます。

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