2023.09月号 掲載
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2023/09/08
“理想を実現にするお手伝いをいたします。” |
会社プロフィール | ||
会社名 | 株式会社 高野住設 | |
代表者氏名 | 代表取締役 横川 一秀 | |
本社所在地 | 千葉県野田市山崎1273‐4 | |
事業内容 | 建設業 | |
URL | http://www.takano-jyusetsu.com/ | |
TEL・FAX | TEL)04-7125-1609 FAX)04‐7125‐1610 | |
お客様の『困った』を『解決』、お客様の『理想』を『実現』する事を使命とし、お客様に選ばれる会社を目指し、1978年7月の創業以来、地域に根差した管工事や土木工事を中心に活動しています。 |
今回は、地域のインフラを支える株式会社 高野住設 代表取締役の横川社長より、創業から事業承継、今後のビジョンまで様々なお話や想いを聞かせていただきました。 | |
◆ 創業の経緯と当時の会社の印象をお聞かせください。 | |
父が創業者で、私が小学生の時に父は事業を立ち上げ、よく会社に連れてこられていました。母方の実家が高野商店というプロパンガスの供給会社をしており、高野住設の高野は実は母の旧姓からきているのです。当時は高度経済成長期ということもあり、建設業も景気が良く、社内も活気があったことを覚えています。 | |
従業員は、野球好きが多く、社内に野球チームがあるほどで休憩中にはよくキャッチボールをしていました。雰囲気も良く、私が幼いころ社員もよく家に遊びに来ていました。 【社長 横川 一秀氏】 高校生、大学生の時に現場の仕事をしたこともありましたが、意味も分からず制作された図面を写し取るトレースという作業をひたすら行ったり、社員と現場にでたものの役に立ったのか立たなかったのかわからないまま終えたことを鮮明に覚えています。 | |
◆ 入社の経緯と当時大変だったことをお聞かせください。 | |
私は建設業とは全く別の業界に進んだのですが、転職を考えた時に父に相談をしたのです。父は、私が高校生の時に心筋梗塞で倒れたこともあり、父から『体力的にも身体にも自信がないから戻ってこないか』と話がありました。 入社直後は、バブルははじけていたものの公共投資はまだまだ多かったのです。父とは言え、高野住設の社長、社長に言われるまま当時は『現場には行かなくていい』と言われ、主に給排水設備の申請業務をしていました。私は、野田を離れていたこともあり、仕事をしていく中では特に地元での繋がりが希薄ということを社長も感じていたようで、『ゴルフができないとダメだ』と嫌々ゴルフを始め、よく打ちっぱなしに連れていかれていました。同じころ、『青年会議所に入りなさい』と言われ、顔を広めるため青年会議所にも参加することになりました。 今となってはゴルフも楽しくなり、ゴルフを通しての人とのつながりを感じることも多く、直接仕事になることもあります。青年会議所での活動は、そのつながりの中で互いに仕事を頼んだり、頼まれたりと活動の中で信頼を構築するからこそ得られるものもあることを実感しております。また、自社の規模では中々経験することがない組織的な取り組みや役割についても学びを得る機会をいただきました。 社長としての父は、兎に角人との繋がりを大切にしており、夕方には現場から戻った社員とよく話をしていたことが強く印象に残っています。また、ゴルフに麻雀、クレー射撃と人付き合いも幅広かったです。もちろん、私自身も人との繋がりの大切さを強く感じます。 | |
◆ 2代目としての想いと大変だったことをお聞かせください。 | |
社長が病気で亡くなる1か月前に社長交代となりました。創業者がなくなった影響も大きかったのですが、当時の売上げの8割を公共事業が占めており、『公共投資は悪だ!』という声が上がり始め、建設業の倒産ラッシュが相次いで、周囲でも倒産が多くなるなど、時代が急激に厳しくなり、社員も口癖のように『昔の方が良かった』と口にするようになっていました。 | |
それでも、事業を引き継いだ時に決意した『社員の雇用は定年までは絶対に守る』という決意が変わることはありませんでした。 しかし、先代の社長とのつながりで受注していた仕事も減ってしまい、厳しい状況でした。たまたま大手のデベロッパーからの仕事の紹介があり、単価が非常に低かったのですが、仕事を確保することを優先として、社員には既存の仕事をこなしてもらい、安くて請けてくれる協力業者を知っていたため、受注を始めました。パソコンで作業ができるのは当時、私のみであったため社長に就任して3年間は1日3時間睡眠、会社に泊まり込み、昼は現場回り、夜には書類作り、ソファで寝て社員が来たら起きるという生活を繰り返していました。このままでは身体を壊すと思っていたところ、優秀な社員の入社でなんとかその場を乗り切りました。当時は家族で旅行に行ってもパソコンもって図面を書いていました。 | |
その後もピンチは続きました。リーマンショックでは受注が減り、仕事はあっても単価が合わず、赤字工事も多くありました。東日本大震災の際は、地震の影響による修理依頼で2週間は深夜まで対応を余儀なくされましたが、その後は津波により多くの資材メーカーの工場が被災し、資材が入らず現場が動かなくなり、売上が減りました。様々な困難に立ち向かうべく、雇用を守るためにコンサルタントに依頼をしたものの効果は薄く、賃金カットや社員に厳しく当たってしまったことで辞めてしまった社員もいます。
なかなか思うように進まない中、青年会議所の仲間だった税理士に変えたことで徐々に改善が出来るようになりました。前のコンサルタントの契約を解消してブレイン・サプライさんと契約をし、賃金を見直し、トラブル対応も適切にしながら、社員の配置換え、赤字取引先から手を引き、デベロッパーも複数社、取引先を増やして利益も確保したところ、凄い勢いで注文が来るようになりました。今度は逆に受注過多で、管理しきれなくなり、消費税8%への増税の際には、駆け込み需要が凄く、毎日深夜まで仕事をし、増税後半年近くも駆け込み需要の対応に終われたこともあり、その後にグループウェアを導入する等、現場の管理体制を改善し、業務の効率化を図っております。 現在は、建設業で問題とされやすい残業や休日数の少なさなども改善を行っています。 仕事の受注も安定しているので、やりがいをもって仕事に取り組んでくれる方や現場管理を出来る方を募集しています。 | |
◆ 今後のビジョンと意気込みをお願いいたします。 | |
会社がどこを目指すのか、会社だけではなく社員それぞれどんな目標を持つのか、目指すものを明確にして、共有することが大切だと考え、経営計画書を作成しました。 各社員に目標を掲げてもらい、自身の想いをまとめてもらいましたが、私が考えているよりも色々と考えていることを認識しました。それぞれの具体的な目標をみて、社員の人生を背負っているところもあるので、会社として社長として考えていく必要があると思っています。 | |
当社は『きちっとお客様に対して誠意をもって取り組む。』ことを最も大切にしています。消費税が上がったときには対応しきれず反省もありますが・・・。社員にも誠意をもって取り組んでもらいと考えていますが、社員に対して、仕事はやって当然という意識が強すぎたと反省するところもあります。 | |
自分の物差しでみる部分が強すぎてしまったのかもしれません。社員それぞれの立場や環境も違うので、それぞれのことを考えて能力を引き出せるようにしたいと思います。 若い方の入社も続いているので、私が経験したような変な苦労はさせたくないです。やりがいをもって仕事に取り組める環境を整え、やることはやって、休む時は休む、遊ぶときは目一杯遊んでもらえればと思います。 今後も、地域に密着したサービス提供と地域貢献にやりがいをもって事業を進めていきます。 |
担当コンサルより<野﨑哲也> | |
高野住設様の経営計画書は、何度も打合せを重ね、完成に至りました。社長の想いが詰まった経営計画書は社員さんにもきっと伝わり、社内コミュニケーションの円滑化や社風改善にも繋がると考えます。
高野住設様では、仕事に必要な資格取得支援のための取組など、社員さんが能力を発揮できるよう様々な施策を行っています。 若い社員さんのご入社も続いていますので、横川社長の幅広い知識と情報量に負けないよう担当コンサルタントとして、より一層活気ある職場になるよう精一杯ご支援させていただきます。 横川社長、お忙しい中、お時間を頂きましてありがとうございました。 |
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