<日本写真・映像株式会社 代表取締役 野口 京子 氏> 2024.08月号 掲載
企業名鑑
“「お客様と感動しつくそう!」
私たちは、写真の力を通じて感動を生み出し続けるエキスパート集団です”
会社プロフィール | ||
会社名 | 日本写真・映像株式会社 | |
代表者氏名 | 代表取締役 野口 京子 | |
創業年 | 1972年 4月 1日 | |
本社所在地 | 東京都北区豊島1-15-4 | |
事業内容 | ・学校アルバムの企画制作
(幼稚園、小学校、中学校、高等学校 約80校)
・記念誌、旅行小冊子の企画制作 ・スタジオ撮影(記念写真、証明写真 他) ・CD、ビデオ、DVD企画制作 (小中学校連合音楽会 他) | |
URL | https://www.jpv.co.jp/ | |
【Ank Photo Studio】URL | https://www.ankphotostudio.com/ |
皆さんが学校に通っていたころ、運動会や遠足、修学旅行など行事ごとに、写真撮影をしてくれていたフォトグラファーの方がいたのを覚えていますか?日本写真・映像様は、多くの学校でアルバムの企画・制作を手掛けておられます。今回は、野口 京子社長にさまざまなお話を聞かせていただきました。
◆ 家業を継ぎ、まったく未経験の分野で社長に就任 | ||
Q | 社長に就任されるまでの経緯を教えてください。 | |
A | 父はもともとラボで現像などを行う技術者として会社勤めをしていましたが、その経験を活かし、今から約50年前、地元・北区の地で母とともに写真屋さんを創業しました。 私は家業とは違う道に進んだのですが、6年ほど前、母の癌がわかり、会社経営をどのようにするか判断を迫られました。当時はM&Aの話もあったのですが、会社の名前は残ったとしても、別の会社になってしまうことは免れません。これまで築いてきた歴史やお客様との関係を思うと、まったく経験のない分野でしたが、思わず「私が継いでもいい?」と声を挙げていました。 | |
◆ 社員たちに助けられながら社長業をスタート | ||
Q | ご経験がない分野で社長に就任されたとのことですが、大変なこともあったのではないでしょうか。 | |
A | 就任当初、母の闘病などもあり、充分に引き継ぎを受けることができませんでした。経営のことに限らず、日々分からないことばかりでしたが、両親の代から会社を支えてくれていた社員たちに助けられながら、乗り切ることができました。現在、当社の主な仕事である学校アルバムの制作も、かつて父が社員たちと地道に一校ずつ学校を回り、営業をしてくれた結果のことです。当時の社員で現在も在籍している者もおり、会社を支えてくれる大きな存在となっています。 | |
◆ コロナ禍で仕事がストップ。今後の展望を考えるきっかけに | ||
Q | 社長に就任されて間もなく、新型コロナウイルスの影響があったのではないかと思います。 | |
A | 2018年に会社を引き継いでからは、目の前の仕事に追われる毎日でしたが、2020年に新型コロナウイルスの感染が広がると、学校行事も次々と見送りになり、すべての仕事が止まってしまいました。
そのとき、自分たちの業態の弱さや危うさを実感すると同時に、新しい分野を開拓していく必要があるという思いが強くなりました。こうした経緯もあり、2023年に撮影スタジオ「Ank Photo Studio」をオープンしました。それまでフォトグラファーは学校アルバムの撮影のため、行事のたびに外出や出張をしていましたが、スタジオでは七五三や成人式などの記念日撮影なども対応できるようになりました。 | |
◆経営理念は「お客様と感動しつくそう!」 感動の先にある成長を目指して | ||
Q | 経営理念である「お客様と感動しつくそう!」には、どのような思いが込められていますか。 | |
A | この仕事の醍醐味は、人生に訪れるさまざまなライフイベントに携わり、多くの人と「幸せな時間を共有」できることです。お客様の人生の重要な場面に立会い、その瞬間を残すためのお手伝いをさせていただき、その感動を一緒に味わうことができる…なかなかこんな仕事はないのではないでしょうか。そのためにはまず、社員に感動してもらいたいと考えています。仕事に対してマンネリ化せず、常に成長し、お客様とフォトグラファーが一体となり切磋琢磨することで、新しい感動を生み出し続けてほしいとの思いを込めています。 | |
◆ 社員の皆様へのメッセージ 「仕事を通じて心が震える瞬間を」 | ||
Q | 社員の皆様へのメッセージをお聞かせください。 | |
A | まずは、いつもありがとうございます。当社も高齢化が進んでいるため(笑)、くれぐれも体には気をつけてください。この仕事は、事前にどれだけ準備や打ち合わせをしていても、当日大雨が降ったり、集合写真を撮影しようとしているのに人がそろわなかったり、ひとたび現場に出れば何が起こるか分かりません。それでも学校様から変わらず評価していただいているのは、どんな要望にも応え、結果を出すことのできる皆さんの経験や技術があってこそだと思っています。人生においては仕事をしている時間が一番長いため、仕事を通じて心が震える瞬間 をたくさん経験してほしいです。 | |