台風なんか怖くない?
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2024/09/10
当社では現在、採用選考を進めており、来週、採用面接があるのですが、これまで私が面接官をすることがありませんでした。採用面接において、どのようなことに注意をしたらよいのか、また不適切な質問をしてしまわないか心配です。どのようなことに気をつけたらよいでしょうか。 | |
採用面接においては、厚生労働省からも就職の機会均等などを確保するために、公正な採用選考となるよう基本的な考え方について公表されており、指針が出てていますので、確認してみましょう。 |
雇用主には、採用の方針や基準、採否について『採用の自由』が認められていますが、応募者の基本的人権を侵すことは認められていません。応募者に広く門を開き、本人の適性や能力に基づき、公正な採用選考を行うことが求められています。
『公正な採用選考』を行う上では、応募者が、会社が求める適性と能力を満たせているかという基準で選考を行うことが必要であり、『本人に責任のない事項(本籍地や家族の職業など)』や『本来自由であるべき事項(思想・信条など)』を採用の基準とすることは不適切となります。
厚生労働省では、『採用時に配慮すべき事項』、就職差別につながるおそれがある事項として14事項を上げています。 実際にハローワークで把握している中でも就職差別につながるおそれがある事象のデータもあります。 |
では、14事項とその具体例を見ていきましょう。 『採用選考時に配慮すべき事項』 ~職業差別につながるおそれがある14事項~出典:厚生労働省(令和5年度版 公正な採用選考をめざして) |
本人に責任のない事項の把握 |
①
『本籍・出生地』に関すること
② 『家族』に関すること(職業・続柄・健康・病歴・地位・学歴・収入・資産など) ③ 『住宅状況』に関すること(間取り・部屋数・住宅の種類・近隣の施設など) ④ 『生活環境・家庭環境など』に関すること Ø 『戸籍謄(抄)本』や本籍が記載された『住民票(写し)』を提出させること Ø 『現住所の略図等』を提出させること など ①~④については、本人に責任がなく、適性や能力に関係のない事でもあります。情報を得ることで、一定のフィルターがかかり本人の能力とは関係のないところで採否の判断に影響を与え、就職差別につながるおそれがあります。 |
本来自由であるべき事項(思想・信条に関わること)の把握 |
⑤ 『宗教』に関すること
⑥ 『支持政党』に関すること ⑦ 『人生観・生活信条など』に関すること ⑧ 『尊敬する人物』に関すること ⑨ 『思想』に関すること ⑩ 『労働組合(加入状況や活動歴など)』、『学生運動などの社会運動に関すること』 ⑪ 『購読新聞・雑誌・愛読書など』に関すること Ø 採用面接における質問や作文の題材として提出を求めること など ⑤~⑪については、本来自由であるべきことであり、採否の判断基準とすることは思想や信教の自由などの精神に反することになりますので、注意が必要です。 |
採用選考の方法 |
⑫ 『身元調査など』の実施
⑬ 『本人の適性・能力に関係ない事項を含んだ応募書類』の使用 ⑭ 『合理的・客観的に必要性が認められない採用選考時の健康診断』の実施 採用選考の方法についても、意図せず本籍、生活環境、家族の状況などの事項を把握する蓋然性が高いと言わざるを得ない方法もあります。エントリーシートや応募書類において、情報を取得する場合も注意が必要です。 とはいえ、健康状態については、会社としては安全配慮義務もありますので、把握しないと業務を任せられないというケースもあるかと思います。健康面については、職務内容やその業務にあたり、健康状態が能力と関連性があることを客観的合理的に説明することが可能であり、本人からの同意が得られるのであれば、情報を得ることについて許容され得ると判断されています。 では、面接の流れとそれぞれのポイントについてみていきましょう。 |
【前半】 |
まずは来社のお礼を伝えましょう。会社を代表して候補者の面接をしますので、面接官も第一印象が大切です。簡単に自己紹介をしてアイスブレイクに入りましょう。アイスブレイクの役割としては候補者の緊張をほぐすことで、場の雰囲気を和らげ、候補者が委縮してしまわないよう配慮し、本音を話しやすい環境を作ることが大切です。会社紹介も忘れずにしましょう。 |
【中盤】 |
応募者から自己紹介の後、面接官から質問をしていきます。応募者の志望動機が自社の経営理念や方針とマッチするか、会社が求める知識や技能を有しているか、質問は応募者を見極めるために最も重要になります。一問一答では答えが用意されているケースも多いので、拡げる質問よりも深堀する質問を心がける方が良いかもしれません。質問事項はあらかじめ決めておくことをお勧めします。 |
【後半】 |
面接後半では、条件面(給与や勤務時間、休日など)の認識を合わせることを忘れずに行いましょう。『入社後に条件と違う』となれば、ミスマッチに繋がり、採用直後にトラブルになりかねません。その他、業務を行う上で大変なこと(12月は繁忙付きで残業が30時間になることもあります、休日出勤や出張があることなど)は、あらかじめお伝えしましょう。最後に質疑応答の時間をとり、応募者の不安や疑問を出来るだけ解消して終えるようにしましょう。 |
採用は、会社が求めている能力を個々の社員が発揮し、定着して初めて成功と言えます。職場定着率が高い会社様の傾向として、入り口である採用に重きを置いていることがあげられます。 採用プロセスにおいて応募者に嫌な思いをさせないことは今後の採用活動においても非常に重要です。 採用面接や採用プロセス等にお悩みでしたら、是非とも当社コンサルタントにご相談ください。 |
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