給与が高すぎる?地方公務員「年収ランキング」
12 月 16 日、政府がいよいよ解散に踏み切りました。 野田首相は「うそつき」といわ れることに相当な心理的ダメージを受けていたのでしょう。 お気の毒です(合掌)。 消費税の引き上げは今後政権を取るといわれている自民党が推進していたものです から、政権が代わっても廃案になることはないでしょう。 一方、公務員の俸給や退職 金は手つかずの状態です。 国と地方を合わせた公務員数約 392 万人に今後 20 年 間で支払うことになる退職金を以前試算した専門家がいましたが、累計額で 62 兆円 以上もあったようです。 これは消費税の4.8年分にも相当する金額です。 中小企業 の退職金が平均 500 万円であるのに対して、公務員の定年退職金は平均 2 千 700 万円(地方公務員は 2960 万円)ですから、単純に考えても、増税の前に彼らの俸給 をまずは見直すべきではないでしょうか。 このべらぼうに高い退職金はデータを改 ざんして計算されたものです。 「退職金の平均を出すのだから、退職金制度のない 会社は分母から外して計算する」・・・・が彼らの論理です。 はっきりと国民を騙してい ます。 退職金だけでなく、地方公務員の平均年収の調査結果 (総務省が毎年発行 する「地方公務員給与実態調査結果」をもとに、47 都道府県の平均給与をランキン グ化。年収の算出方法は、平均給与に各種月額手当を加算し、12 カ月分をかけた数 値にボーナスや年間諸手当を加算したもの)は下記のとおりの驚きの結果です。
【1 位】東京都 724.0 万円 【2 位】神奈川県 714.6 万円 【3 位】福島県 713.8 万円 【4 位】愛媛県 708.3 万円 【5 位】滋賀県 704.9 万円 【6 位】埼玉県 703.0 万円 【7 位】愛知県 698.6 万円 【8 位】三重県 695.6 万円 【9 位】宮城県 695.0 万円 【10 位】広島県 694.6 万円 【11 位】千葉県 692.7 万円 【12 位】京都府 687.3 万円 【13 位】静岡県 687.2 万円 【14 位】兵庫県 684.2 万円 【15 位】岩手県 673.4 万円
3 位の福島県(昨年 24 位)と 9 位の宮城県(昨年 29 位)は、東日本大震災の影響に
よるもので、震災対応のため、全職員たちが不眠不休の超過勤務をした結果が反映
されているようです。 ちなみに、現業職員給与を最大 25%カットする法案を掲げる
などの改革に勤しむ松井府知事&橋本市長コンビの大阪府は、前年 26 位から順位
を 1 つ下がったものの 27 位(659.1 万円)で収まり、改革の結果が徐々に表れてきま
した。日本第2の都市を抱える大阪府が47都道府県中 27 位ということは評価に値し
ますが、ここで終わらず引き続き改革を進めていってほしいものです。 民間企業の
平均賃金が 400 万円を割ろうとしている中で、国民の税金で成り立っている公務員の
俸給がこれだけ高額となり、その結果財源が厳しくなり増税することは本末転倒です。
先般ある地方で税務署の職員が、「俺たちは民間企業がバブルの時に昇給や高額ボ
ーナスを貰って浮かれているときに何のメリットもなかったから、今民間より高い俸給
を貰っても何ら問題はない」と発言したのを直接聞いた方がいらっしゃって憤っていま
した。 これが彼らの本音なのです。 (バブル期の公務員の俸給はきっちり上がって
います。) 選挙ではこの矛盾点を突いてくれる議員や政党に投票し、根本から我が
国を支えていきたいものです。 100 年後の日本が繁栄していることを願ってやみま
せん。