日本経済の近未来は!?

query_builder 2024/05/10
岡弘己の今月のアドバイス
世界的なお金余りの昨今、ニューヨークダウ平均、日経平均、金相場が軒並み過去最高(上図❶❷)を記録しております。一説によると日経平均5万円との話も出てきております。 日本の国民金融資産が2,500兆円を超えている現在、このお金を略奪するための仕掛けが今後発動していくことになるかと思うと何とも気が重いです。
小泉政権下で行われた2005年10月の郵政民営化法の成立により、日本国民の為の郵便、郵便貯金、国民簡易保険事業は全て民営化されました。当時の郵便事業のトータル保有金額は350兆円を超えるといわれておりましたが、そのお金が米国中心のハゲタカファンドに狙い撃ちにされ、法案成立に反対した政治家は謀反組とされ、マスコミが偏向報道を行って選挙で大敗しました。     
その結果、本来アメリカが手を出すことが出来なかった郵貯、簡保資金がアメリカ市場に移っていきました。 因みにこれに味を占めたアメリカは、次の手として農協も狙っているとのこと。恐ろしいですね。
郵政の件については、アメリカでも郵政事業は郵便公社で運営されていますが、なぜ日本だけ民営化されてしまったのでしょうか。不思議ですね。いったい誰のための民営化だったのでしょうか。     
株式会社ゆうちょ銀行と株式会社かんぽ生命を除く郵便局株式会社と郵便事業株式会社は、SNSなどの普及の影響をもろに受けて、事業は縮小傾向となり、実質赤字状態が続いております。
2013年の黒田日銀前総裁の異次元金融緩和の発表から2023年の植田総裁までの10年間で約1,550兆円もの資金がアメリカに流れたことが財務省と日銀のデータから明らかになっております。 2024年4月8日~14日まで、国賓待遇という餌につられて、岸田総理が訪米しました。 就任以来、公約を果たさず、政治資金パーティー問題では中途半端な処分が発表され、支持率は到頭死に体の16.6%まで落ち込み、記者会見ではどこを見ているのかさっぱり分からない表情で国民を欺く姿勢の政治家のようです。
一方アメリカ様に対しては、バイデン大統領のポチ(飼い犬)と言われています。その岸田総理は「貯蓄から投資へ」の掛け声とともに新NISAに優遇措置を付加し、国民の約1,000兆円の現金預金を市場へ誘導しようとしています。毎月2兆円前後の現金が新NISAを通して金融マーケットに移動しているようですが、その内約9,000億円がアメリカに移動しているようです。
また、アメリカの都合で行ってきた世界の警察官としての国際秩序維持を、日本が支えるとの演説の意味するものは何かということを、我が国の国民は理解しなければいけません。これはとりもなおさず、アジアの軍事バランスの維持のために、我が国は対中国軍事包囲網であるクアッド(日米豪印)への責任の増加と、台湾有事の際に、台湾海峡の安全にも責任を持つことに繋がります。今まで米軍が担っていた一翼を日本が肩代わりして、アジア安全保障の一翼を担うと宣言したことになります。
「増税糞眼鏡(ぞうぜいくそめがね)」と揶揄されている岸田総理が、その汚名を返上するのかと思いきや、「増税糞眼鏡」を地でいく、面の厚さとなってきました。
今後どれ程の増税が行われるのか想像に難くありません。我々はそれに備えなければならなくなりました。 我が国は、古来より最も過酷な自然環境の中で天災と戦いながら「共存・共栄」を果たして、縄文時代より現代まで生き残ってまいりましたが、欧米やモンゴル、中国等のように欲しいものは他者から奪う「略奪」により、栄枯盛衰を生きてきた国家や民族は、人から物を奪うことを厭わないといわれています。欲しいものは奪うことで自身を満たしてきたDNAは、一般の日本人が考えている以上に恐ろしいものです。
その略奪者のターゲットに、我が国がなろうとしています。
冒頭申し上げた通り、世界的な金余りの状態で、持てる国は法整備の遅れた国の土地や株式を、潤沢な資金で買い占めていっております。その結果が、土地価格の上昇(東京・大阪・名古屋・福岡・札幌等の一等地中心)や金価格、株式の上昇となっています。傍目から見ていても、日本を食い物にしようとしている勢力が、明確な意図をもって行動に移してきています。そのことを伝えるべきマスコミも対処すべき政治家も官僚も、その勢力に篭絡(ろうらく)され、機能しているとは思えません。大企業もまた株式を買われ、株主として君臨されることになって牙を抜かれることになっていくでしょう。そうなっては、日本国民は現代版の「奴隷」になってしまいます。
そうならないためにも、私が期待するのは志のある中堅中小企業の経営者の皆さんです。日々奮闘されている経営者の皆さんに頑張っていただき、若者の教育に力を注ぎ、頑張る社員にエネルギーを送っていただき、我々日本人のDNAの奥深くに隠れている、日本の独自の民族性である「共存・共栄」「誠実と恩義」の精神を、ブランド化→ジャパンブランドとして、発信していく時代が来ているように思います。
損得も大切ですが、それよりも善悪の基準を高位に置くことで人は覚醒します。また職場や家庭においてエゴ(固定観念と自分独自の正しさ)を出さないことによって、周囲からのリスペクトを得られ、感謝され、信頼され、応援される関係を築くことが可能となります。
そうして得られた「信頼の創造」が確保できれば、「共存・共栄」の社会の実現が近づいてきます。 その実現のために、経営者に皆さんには五徳本能で生きていただきたいと思います。
災い転じて福となす の言葉の通り、逆境が自己の成長を促します。我々のDNAはそのようなときに発動します。厳しい現実の先に、どのような世界が広まっているのかを楽しみにしながら、次世代の若者たちに時代のバトンを繋いでいきたいですね。

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