競業避止対策
7月の前半に当社のお客様の中で5社において退職間際のトラブルが発生しました。 短期間で5件は過去に例がありません。 何かのメッセージと受け止め、2カ月に1回 実施している当社作成の就業規則及び各種規程の改定を毎月行うように決定いたし ました。 特に今年に入ってから、悪質な労働者(ブラック社員)によるトラブルが頻発 してきております。 そのブラック社員から会社を守り、まじめに働く労働者を守ってい くためには、更なるルールの強化もやむを得ない状況となってきております。
私がよくセミナーでお話ししている即効性のある有効策は、年12回の給料と年2回 の賞与を現金支給に変更することです。 小規模企業であれば実行可能と考えます。 過去には80名規模の会社にも実施していただいておりますが、見事に労働問題が収 束しております。
その一番の要因は給料を直接労働者本人に支払うことで「力関係」が明確になる からであろうと考えています。 哺乳類の世界や人類の歴史では、獲物をたくさん持っ て帰ってくるものが尊敬され、強い力を持ったものです。 恐らく遺伝子の中に組み込 まれたこの獲物を得る能力・手段を明確に認識させる方法が、給料・賞与、ついでに いえば退職金の現金払いなのではないでしょうか。 給料や賞与、退職金の中には、
①この会社に所属することによって貰えるお金
②貢献したから貰えるお金
③稼いだから貰えるお金
④範を示したから貰えるお金
⑤長く在籍しているから貰えるお金
⑥多く働いたから貰えるお金
⑦社員をまとめたから貰えるお金
⑧結果を出したから貰えるお金
⑨家庭を安定させたから貰えるお金
など、様々な意味合いで貰えるものが含まれています。
にもかかわらず払う側は、手間暇を惜しみ、簡単にお金を払ってしまい、結果的に感 謝されることもなくなってきて、結局は反発を招くことになってしまうのです。
そこで手間暇をかけたくないのであれば、せめて入社1年あるいは試用期間の間の 給料だけでも、当人を呼び出し、手渡しを行い、その際に会社の文化を経営者自らが 擦り込んでいく等、工夫をしてください。 現代の経営は、明らかに社員と経営者の時 間の共有が不足しているのです。形はどのようなものであれ、この時間の共有の工夫 と力関係の明確化が、労働問題の予防に大きな役割を果たしてくれるようになります。
また、何度も申し上げますが、採用の選考の段階での多くのフィルターが結果的に 会社を守ることになります。 最新版のフィルターをお求めの方は、是非とも当社にご 連絡ください。
ブレインをサプライします。
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