「月刊 実務経営ニュース(7月号)」に代表岡の記事が掲載されました!

query_builder 2024/07/08
その他

▲写真はブレイン・サプライのセミナールームで撮影した。壁に飾られた大きな書は、「夢」の字が「あ・り・が・と・う」という平仮名を組み合わせて表されている。

株式会社ひばりコンサルティング 代表取締役 笠原慎也
株式会社ブレイン・サプライ 代表取締役 岡 弘己
社会保険労務士事務所フローライト 代表/社会保険労務士 山岸芽里
税理士法人アクア 代表社員/税理士 副島正雄
インタビュー
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DXの推進やAIの出現により、会計業界にも地殻変動が起こりつつあることはご存じのとおり。そうした中、多くの会計事務所がさまざまなアイデアを講じて未来に立ち向かおうとしている。とりわけ新規収益の開拓は重要だが、その一助として目を向けたいのが人事労務コンサルティングだ。

今回紹介する株式会社ブレイン・サプライはその道のエキスパートであり、これまであらゆる企業の問題を解決してきた。彼らは、就業規則や賃金制度の策定のような「人」に関わる分野は、経営において税務・会計と同等、もしくはそれ以上の要と捉えている。そして税理士・会計士がその知識を得て、適切な社会保険労務士と連携すれば、必ずや新たな収益が生まれると断言する。

株式会社ブレイン・サプライ代表取締役の岡 弘己氏と、氏の理念に共鳴するパートナーの皆様に労務コンサルの真髄を伺うとともに、同社のノウハウを集約した「企業ドクター育成プログラム」についても掘り下げてみよう。(写真撮影 市川法子)

保険販売営業から労務コンサルタントへ

女性会話

本日は、企業に人事労務コンサルティングを提供されている株式会社ブレイン・サプライの岡 弘己代表取締役にお話を伺います。また、同社と縁の深い株式会社ひばりコンサルティングの笠原慎也社長、税理士法人アクアの副島正雄先生、社会保険労務士事務所フローライトの山岸芽里先生にもご同席いただきます。 まず、岡社長の経歴からお聞かせください。

岡代表.png
昭和38年7月11日、「セブンイレブンの日」に大阪で生まれて、もうすぐ61歳になります。昭和61年に住友海上(現:三井住友海上)に入社し、大阪・福岡・東京で15年、営業に携わったのですが、その間に労務コンサルティングというものがどうやら保険販売に役立ちそうだということで、社労士の勉強をしました。その結果、法人開拓の実績が上がり、本店の法人営業推進部法人開発室というコンサル部隊で保険販売営業を支援するようになりました。そこに7年在籍して1700社ほど開拓したのち、ヘッドハントを受けて名古屋の税理士法人系コンサル会社に入り、約50社を開拓して東京に移りました。そして、平成21年にブレイン・サプライを立ち上げたのです。現在16期目で、約400社のお客様がいらっしゃいます。
女性会話

貴社は社会保険労務士法人ブレイン・サプライも運営されていて、岡社長ご自身も社労士の資格をお持ちなのですね。そちらはいつ開業なさったのですか。

岡代表.png
株式会社ブレイン・サプライとほぼ同時に、最初は個人として開業しました。ただ、大学時代からマーケティングを学んできた私としては、一般的な社労士の先生方が取り組んでいらっしゃる仕事はレッドオーシャンだろうと。そこへ新参者が入っていっても幸せになれないと思い、労務コンサルティングを中心事業にしたのです。もともとコンサルは得意分野ですから、着実に実績を上げることができ、年を追うごとにニーズも増えたので、平成28年に法人化した次第です。
女性会話

また、企業価値のブランディングなどを行う株式会社BSジャパンブランドも経営されていますが、グループ全体の理念はどのようなものでしょう。

岡代表.png
経営者のお悩みの本質を見極めて、最適な解決法を導く「企業ドクター」であることが使命だと考えています。企業で働く社員の皆様を元気にすることで、企業全体を活性化したいのです。それを掲げてひた走ってきましたが、根底には私が保険会社にいた頃から大切にしてきた利他の精神があります。

最適な解決法を導く企業ドクターとして

女性会話

「企業ドクター」について、詳しく聞かせてください。

岡代表.png
当社では、主に「人」に関わるお悩みをお持ちの経営者や法人に向けたセミナーをこれまで2000回ほど行ってきました。講演を通じて問題解決の術をお伝えするわけですが、それをきっかけに当社とご契約いただく例はよくあります。その悩みは多岐にわたり、例えば不況の時代はリストラに関する相談が多かったですし、最近は人材確保や従業員に長く働いてもらうための仕組みづくりなどの相談が増えています。 実は、労務に関するルールが明文化されていない企業は少なくありません。そして、それが原因でトラブルが生じてしまう。私たちはそうしたトラブルを見越したルールづくりを提唱するとともに、お客様の課題を解決するためのコンサルティングを行っています。人に関わることは答えを導きにくいので、この分野を専門とする業者はあまりないんですよ。十人十色、百人百様に対応しないといけませんから。
女性会話

相談に来られる企業や組織の悩みを深掘りし、どのような支援をしていくかという方針をオーダーメイドで作るのですか。

岡代表.png
おっしゃるとおりです。ただ、人に関する問題は、他者に話しづらいですよね。ですから、私はそうした問題はよくあるのだということをお客様にお伝えし、自分の経験や過去の事例を交えながら解決の道筋を理解していただくように心がけています。そうすると心を開いてくださり、せきを切ったように本音を話してくださるんです。そして、そこから本質を探るために、さらに踏み込んでいきます。その踏み込みの度合いが重要なんですよ。
女性会話

企業や組織の内部では踏み込めない部分を、貴社が掘り下げると。

岡代表.png
潤滑油みたいなものかもしれませんね。当社にしたって、いくら私が社員の皆さんに本音で話してほしいと言っても、なかなかうまくいきません。やはり第三者は必要で、だからウチは笠原さんにコンサルをお願いしているのですが(笑)。

理念に共鳴する同志たちとの歩み

女性会話

笠原社長は、そういう形で関わっていらっしゃるのですね。 では、岡社長から、笠原社長をはじめとするお三方を改めてご紹介いただけますか。

岡代表.png
笠原さんとのお付き合いは、もう15年近くになります。創業して間もない頃、金融機関のセミナーに講師として登壇させていただく機会があり、その主催機関の副社長でいらしたのが笠原さんだったのです。セミナーのあとに「ノウハウDVDを作りませんか」というご提案をいただき、それ以来の関係ですね。
女性会話

笠原社長は、岡社長にどのような印象をお持ちですか。

笠原代表.png
岡さんは常に「お客様に寄り添う」という姿勢でいらっしゃいます。それによって会社を成長させ、けれども組織が拡大しても基本姿勢を崩さず、もっと浸透させようと一生懸命に動いていらっしゃいます。社労士業務だけにとどまらない、多様なソリューションを考案することでお客様に高付加価値を提供し、お役に立とうとされている姿が印象的です。岡さんの顧問先企業の方と私がつながったり、お互いの得意分野に応じてお客様を紹介し合ったり、非常に仕事をしやすい間柄です。
女性会話

お互いに補完し合える、良い関係なのですね。 続いて、副島先生のご紹介をお願いします。

岡代表と副島先生.png
副島さんはいろいろな知識をお持ちなので、当社とアライアンスを組む税務の専門家として、笠原さんからご紹介いただきました。私たちはお客様からさまざまな相談を受けるのですが、税務に関する事案の際は、副島さんが的確にサポートしてくださいます。


私が運営する税理士法人アクアは、開業17年になります。TKC東京都心会の副会長をさせていただいているからか、当事務所は円滑に回っていると思われがちですけれども、実は良いことばかりでもないんです(苦笑)。ときには内部のドタバタもあって、それで笠原社長にコンサルを依頼したところ、岡社長のお話は参考になるからと、つないでいただいたのが最初ですね。 今日も岡社長の経営理念を改めてお聞きして、非常に熱い思いで、緻密にやられているとわかりました。ブレイン・サプライという会社は、岡社長が先頭を走ることで従業員の方々がまとまっている印象を受けます。私は税理士なので税務と会計が中心で、逆に言うと、それしかできないんですね。ところが、最近は人事労務の相談も多く、当事務所だけでは対処できない問題にも直面します。ですから、今後は岡社長といろいろな部分でアライアンスを組み、業務に活かしたいと考えております。
女性会話

副島先生のもとに人事労務の相談があればブレイン・サプライがサポートし、逆にブレイン・サプライの顧客の税務・会計問題に副島先生が対応することもあると。

副島先生.png
はい。それによって、税理士法人アクアとしても税務・会計以外の付加価値をお客様に提供できるだろうと考えているところです。

まっすぐ誠実に善悪と規則を重んじる

女性会話

では、岡社長と山岸先生のご関係を聞かせてください。

岡代表.png
山岸さんは、もともと当社で働いていました。創業して間もなく6人目のスタッフとして入社したのですが、東池袋にあった当時の事務所は彼女が入ってすぐ手狭になり、水道橋のビルに移って6年、さらに現在の場所に移転して7年以上……そんな中でずっと一緒にやってきた同志です。相性が良いのか、彼女とともにお客様を訪問すると、契約がほぼ決まるという素晴らしいジンクスもありました(笑)。また、根性があってへこたれず、弱音を聞いたことはありません。粘り強く食い下がるところもなかなかで、感覚も私と似ていると思っていたのですが、5年前に独立なさいまして(苦笑)。それまですごく頑張ってくださったので、私も独立を応援したいということで、今も業務委託で関わってもらっています。
女性会話

現在も一緒にお仕事をされているのは素敵ですね。

岡代表.png
もしや当社の後継者になるのでは……というほどの方だったので、残念ではありますけど(笑)。
女性会話

山岸先生は、岡社長の仕事ぶりをずっと見てこられたのですね。もともと社労士の資格はお持ちだったのですか。

山岸先生.png
はい。ブレイン・サプライに入社する前に取得しました。士業のスタートがコンサル会社の営業担当だったので、一般的な社労士業務は多くありませんでしたね。でも、法律の面からお客様とお話ししたり、課題を解決してご契約を継続していただいたりするのは新鮮でした。営業と士業の中間のような仕事でしたし、コンサルティング自体もすごく楽しかったです。経営者の方と同じ目線で意見を交わしたり、「あなたがいて良かった」と言っていただいたり、企業が良くなるために自分が貢献できることを実感しました
女性会話

現在、運営されている社会保険労務士事務所フローライトにも、その経験が活きていますか。

山岸先生.png
そうですね。コンサルティングを通じていろいろな企業の問題にどっぷり浸かることで、視野が広くなりました。取締役という職務も経験させていただいたので、その点でも目線が変わったと思います。
女性会話

この先、フローライトをどのような事務所にしていかれますか。

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岡社長から教わったことは私の中に色濃く残っているのですが、特に「損得より善悪」という言葉が印象深く、それを体現したいという思いが強くあります。お客様に寄り添いながら、法律を遵守し、損得よりも善悪にのっとった経営を応援していきたいですね。


損得よりも善悪というのは、当たり前の言葉でありながらも非常に重いと思います。例えば、税金を少しでも抑えたいと思ったときに、それが節税であれば良いですが、一歩間違えば脱税に近づいてしまうかもしれません。たとえ脱税ではないとしても、「税務署の調査が入ったら修正すればいい」という考えではいけませんから。


私も、岡さんと出会ってすぐに聞いた印象的な言葉があります。それは「規則は厳しく、運用は優しく」というものです。規則は抜け漏れないように厳しく作るけれども、企業理念に沿って柔軟に運用しようと。このフレーズは私の中にずっとあって、当社のコンサルティングにも役立っています。

人事労務と会計業務の連携を目指して

女性会話

岡社長がコンサルティングにおいて大切にしているのは、どのようなことでしょう。

岡代表.png
企業のコンサルティングを担う中で、私は労務と税務をいっぺんに考えなければいけない状況にたびたび遭遇してきました。最終的には専門家にバトンタッチするのですが、そこで大事なのは「前さばき」だと思います。この前さばきがうまくできるかできないかで、コンサルの質が決まるだろうと。 例えば、日本の医療業界は医師をトップとして、理学療法士、作業療法士、看護師など、さまざまな領域へ縦割りで指示が降りていく傾向があります。一方、欧米は専門家たちがきちんとアライアンスを組んでいるので、それぞれの専門家が患者の悩みや問題に応じて、それならこの病院に行くべきだ、この療法が良いといった的確な判断、つまり前さばきができるのです。企業コンサルもそうあるべきだと思います。
女性会話

縦割りのように風通しが悪いと、規則も歪みかねません。

岡代表.png
ええ。税金に関しても、節税したいという思いはどの会社にもあるでしょう。当社もしかりです。けれども、そこで一線を越えては絶対にいけません。ただ、極端なことを言えば、よほど悪質でなければ脱税は経営者が追徴課税を支払えば、社員にまで影響が及ぶことは少ないかもしれない。ところが、労務に関して違法行為がなされた場合は、会社の存続自体も危うくなり、社員全員に累が及ぶ可能性があるのです。そういう意味でも、税務だけでなく労務まで俯瞰した前さばき、コンサルティングは重要なのです。
女性会話

だからこそ、会計業界との連携を強めたいとお考えなのですね。

岡代表.png
ええ。私は保険会社にいた時代から数えて1000人以上の税理士先生とお付き合いしてきました。その中で思うのは、今後は企業のコンサルを請け負う会計事務所が確実に増えるということです。ただ、コンサルを通じて経営者の悩みを深掘りしていくと、税務・会計の事案だけでなく、「人」の問題にもぶち当たるはずなんですね。そこで税理士先生に労務の知識がなかったり、信頼できる社労士が身近にいなかったりすると、どうしても踏み込んだコンサルができなくなってしまう。それではもったいない。もちろん所内に社労士を置いていらっしゃる会計事務所もありますが、私たちは人事労務に関するあらゆるノウハウを持っていますから、それを全部出しますよと。会計事務所と労務コンサルタントである私たちが連携すれば、中堅・中小企業の環境はもっと良くなり、社員やその家族、ひいては日本全体が幸せになっていくのではないかと考えているのです。
女性会話

確かに、多くの会計事務所や税理士法人は、税務・会計の面では企業と深い信頼関係を築ける一方、人事労務は専門外です。そこで、ブレイン・サプライのような会社を上手に活用すれば、税務・会計から人の問題にまで対処でき、本当の意味でのコンサルティングを提供できるかもしれません。

岡代表.png
はい。その一環として新たに立ち上げたのが、「企業ドクター育成プログラム」です。

企業ドクターを育てる特別プログラムの提供

女性会話

そのプログラムでは、主に就業規則の知識やノウハウを得られるそうですね。それを学んだうえで、ブレイン・サプライとパートナーシップを組むこともできるのですか。

岡代表.png
おっしゃるとおりです。私も61歳になりますので、あと何年くらいこの仕事をやれるかなと考えたりしますが、創業15年を迎える今も労務コンサルという業態はあまり認知されていませんし、何ができて何が強みなのかを広く宣伝してきたわけでもありません。なぜなら、労務に関わるあらゆるノウハウを持っていながらも、それを活かせるマーケットが限られていたからです。そうこうするうちに私の寿命もつきますので、その前に培ったことを惜しみなく出し、活用していただこうと。そうすれば、わずかばかりでも国の幸せに貢献できるんじゃないかと。
女性会話

笠原社長は、岡社長の長年の構想である「企業ドクター育成プログラム」の実現にアドバイスをされたそうですね。

笠原代表.png
岡さんの会社は、開業から3年で1億円、10年で3億円という実績を上げてきました。他の士業と比べてもかなりの躍進ですが、それを成し得た背景には、ブレイン・サプライが提供する高付加価値のサービスがあるのです。顧客企業にとって人は最大のリソースですし、人が活きてこそ事業の収益化も期待できます。ならば、何よりも人が活躍できるように、就業規則や給与体系といった課題に取り組み、期待を超える価値を付加するブレイン・サプライの業務には大きなポテンシャルがあるはずです。 でも、それは裏を返せば、従来の社労士・税理士・会計士が、顧客の当たり前の期待を超えていないということも意味します。顧問料は顧客企業の販管費であって、利益を得るための未来への投資ですから、それに値するサービスを提供するのは当然です。むしろ顧客の皆さまに「支払った以上のリターン」を感じていただく状況を、士業全体で作らなければいけないと思ったのです。
女性会話

そのとおりですね。

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ブレイン・サプライの「企業ドクター育成プログラム」はまず「基礎コース」となっていますが、そこでは就業規則の作成スキルの習得ができ、その後のプログラムやコンテンツでコンサル的なノウハウ、顧客のニーズはどんなことで、どんなソリューションを提供できるのかを学べます。それは社労士だけでなく、税理士・会計士の先生方にも役立つはずです。
女性会話

税理士・会計士の先生方が、お客様により深い支援コンサルティングを展開するうえでも有効だと。

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はい。ブレイン・サプライが築き上げてきた就業規則をベースにした特別プログラムなので、それを知るだけでも価値があるはずです。また、(税理士事務所所属の)社労士が全学習を修了すると、その就業規則の雛形が提供されます。


その就業規則は、当社が15年にわたって主力商品としてきた貴重なものです。


プログラムを徹底的にマスターしていただければ、皆様の事務所でも新たに労務コンサルを事業化できるかもしれません。所長先生だけでなく、事務所のスタッフが、お客様に「高付加価値を提供できるプロ」となる意味でも、ぜひ習得されることをお勧めします。



感動のビジネスで日本全体を幸せに

女性会話

社労士はもちろんのこと、会計事務所や税理士法人にも成長のチャンスがあるということですね。また、「企業ドクター育成プログラム」は、専門知識をわかりやすく学べる点も特徴だと伺いました。

岡代表と笠原代表.png


ええ。eラーニングのシステムを構築するのに1年以上かかりました。制作会社と一緒にキャラクターを考え、キャラクターの掛け合いで話が進む形にしたので、非常にわかりやすいと思いますよ。また、具体事例をたくさん盛り込み、それに基づくテキストとムービーも用意しました。リリース前に同業の方に試していただいたところ、「自分たちが入社したときにこんなプログラムがあったらよかった」という感想をいただきました。



強調したいのは、プログラムには岡さんが会社で実践されてきた教えがそのまま活かされていることです。山岸さんはブレイン・サプライから独立してしっかり成功されているわけで、それこそがプログラムの真価を物語っています。
女性会話

強調したいのは、プログラムには岡さんが会社で実践されてきた教えがそのまま活かされていることです。山岸さんはブレイン・サプライから独立してしっかり成功されているわけで、それこそがプログラムの真価を物語っています。

岡代表.png
私自身もそうですが、士業の先生方はお客様の立場で物事を捉えてみると良いでしょうね。例えば体調を相談した医師がきちんと受け止めてくれて、あなたの病気はこうですよ、治療プロセスはこうですよ、と丁寧に対応してくれれば安心して委ねられます。ところが、現実はどうでしょう。売る側が提供する商品を自分たちの都合の良い形にして、お客様の実情をヒアリングせずに、買ってくださいと売り込むケースはけっこう多いと思うのです。 そうではなく、お客様ありきで、お客様に本当に喜んでいただくために何をしたらいいかという観点で取り組まなければいけません。そうすると、提供するサービスは当然ながら増えるし、専門性も広げなければいけなくなる。それでも当社は、期待される以上のサービスを目指してきました。期待に応え、それ以上の付加価値を提供すると、お客様は感動してくださる。私は、これからの時代は感動のビジネスが求められると思っていて、お客様の感動を意識して対応すれば生き残れると信じています。税務も人事労務も、そのためのツールになるはずです。
女性会話

両方を持てたら、なお良いということですね。

岡代表.png
ええ。今の会計業界では税務に重きが置かれていて、人事労務の割合は低いと思いますが、それをもう少し引き上げていただくと、新たな利益が生まれます。より多くの商品を売る仕掛けを作ることもマーケティングですから、税務と労務、その他まで提供できるようになっていくと、お客様が繁栄し、自分の会社も繁栄します。さらに、そこで働く社員の皆さまも喜ばせることができれば、まさに共存共栄です。自分の会社と社員、そしてお客様の喜びが増えれば、結果的に国が繁栄する。そこまでつなげたいですね。

<メンバー紹介>

図1

岡 弘己(おか・ひろみ)代表

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株式会社ブレイン・サプライ代表取締役/社会保険労務士法人ブレイン・サプライ代表社員/株式会社BSジャパンブランド代表取締役。昭和38年、大阪生まれ。昭和61年に住友海上火災保険株式会社(現:三井住友海上火災保険株式会社)に入社し、福岡・大阪・東京本店の営業を担当。平成13年に本店法人営業推進部に移り、中堅・中小企業の人事労務コンサルティング営業に従事。その後、企業リスクマネジメントに主眼を置く独自の人事労務コンサルの手法を築き、平成20年に税理士法人を母体とする名古屋のコンサルティング会社の代表に就任。さらに平成21年に株式会社ブレイン・サプライを創設し、平成28年に社会保険労務士法人ブレイン・サプライ、令和元年に株式会社BSジャパンブランドを設立した。
図1

笠原慎也(かさはら・しんや)代表

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