自動車の運転は性格が表れる!
日常、車の運転をしていてつくづく感じることは、“車の運転は心の状態が素のまま 出る” ということです。 日本で運転していると心に余裕のない方が多いということを 実感します。
今年9月に米国に旅行した際に、驚いたことがありました。 ラスベガスのウォルマ ートから左右を見たつもりだったのですが、日本の感覚と重なってしまい、手前の左 サイドを見ずに飛び出してしまいました。その際急ブレーキをかけて止まった直進車 のドライバーから怒られる と思って緊張してその車の方を見たところ、ドライバーが 満面の笑みで道を譲ってくれました。 日本で同様のケースですと、十中八九怒りの 表情で「なんという運転をするんだ!」と云わんばかりの怒りのエネルギーをぶつけら れます。 この状態ですかさず笑えるとは、「何という心の持ち主だ」と思わずにはい られませんでした。
2年前に同じくラスベガスで車線変更の際に、サイドの車に多大な迷惑をかけた際 にも、オープンカーに乗った金髪の青年が手を挙げて笑って見過ごしてくれたことを 思い出し、「アメリカ人のこの心の余裕、恐るべし!」 を実感しました。 黒人暴動が ある一方で、この民度の高さはアメリカ人の奥の深さを改めて見直さざるを得ません でした。
「自分の怒りを操縦できる人こそが、真の人間の運転手と呼ぶにふさわしい」という 言葉があります。
多くの人は、自動車の運転をすることは出来ましても、自分の怒りを操縦することは 出来ません。
我が国では、自動車を運転しながら怒っている人は多いです。 普段大人しくしてい ても、走る鉄の塊の自動車のハンドルを握ると、性格が豹変する人がいます。まるで 自我が解放されたかのように、自分を強い者だと錯覚するのでしょうか。車は自分を 映す鏡です。 車に乗ると豹変する人は、私生活でも自分が上の立場になりますと、 家族や部下をイジメる人になるかも知れません。
社員にしたいと思う人の運転ぶりを見ることで、相手の本性の一面を見ることが出 来ます。 我々はそれを「運転面接」と呼んでいます。 地方都市で日常的に車を使う お仕事をされている方は是非採用の際に参考になさってください。
<運転面接>
①他人に道をゆずる人
②絶対に割り込みを許さない人
③車間距離をかなり空ける人
④ものすごく車間距離を詰めて走る人
⑤隣に人が乗っているのにブレーキの踏み方が荒い人
⑥制限速度を守る人
⑦極端に速いか、遅いか
これだけを見れば、採用していいのか悪いのかがほぼ判明します。 その方の入社 後の働き振りが上記の①~⑦である程度予想できます。
是非感情を自分でコントロールできる人を採用していただきたいと思います。