感謝に任せての「倍返し」は要注意!

query_builder 2020/10/20
自己啓発編

ドラマ「半沢直樹」が大盛況です。前シリーズは最終回の視聴率が40%を超えました。今シリーズも平均 視聴率が20%を超えております。やはり気分爽快なのは、理不尽な行為や不正行為を平気で行い、マウン ティングしてくる相手を、正義の鉄槌で「倍返しだ!」とやり返す姿に、また筋を通し、敵を味方にしてしまう優れ た人間性に、多くの視聴者が留飲を下げているような気がします。

私も全話、欠かさず見ておりました。3年前、バンコク行きの飛行機でたまたま日本のドラマのコーナーで、前 シリーズ後半をやっておりました。 翌日のスケジュールの関係で、機内で睡眠をとる必要があったので、軽く流し 見をしておりましたところ、セリフの一つ一つが面白く、全然寝れません。そしてとうとう最終話のクライマックスシー ンで、半沢直樹が宿敵大和田常務に「やれ!大和田!」と涙を流しながら土下座を強要するシーンで目が全 開、終了後即座に寝ようとしたところ、機内灯が点灯、朝食の時間が来てしまい、結局眠れず、その日の商談 は睡魔との戦いの中で行わなければならない羽目に陥りました。苦い経験です。

しかし現実の世界で、誰かと喧嘩するときには、常に押さえておかなければならない重要なポイントがありま す。これを無視して戦いを挑むと、先の大戦に巻き込まれてしまった日本のように、想像を絶する負の遺産を抱 え込むことになります。


喧嘩をする際のポイントは、<勝負するのか>、<逃げるのか>、<手打ちにするのか>と いう最初の判断をするために検討すべき下記の7つのポイントです。

❶ こちらの攻撃(圧力)に相手は屈するのか、屈しないのか。

❷ 相手は反撃してくるのか、反撃してこないのか。

❸ こちらの被害はどれくらいか。(今だけでなく、将来も含めて)

❹ こちらは被害を覚悟できるか。

❺ こちらが目標とする勝ちとは何か。(戦えば100:0の勝ちは有り得ない)

❻ 相手の反撃に対してこちらは勝てるのか。

❼ 双方が矛を収める条件は何か。 (落としどころを予め想定しておく)


一般に喧嘩の際は殆どの人が「感情」でやってしまい、後で大きく後悔するというパターンを繰り返します。い や喧嘩に限らず、部下指導、叱責、子の躾(しつけ)などの際にも、感情が優先し、相手の立場や状態をよ く考えずに行動を起こして、結果的に思うような成果を得られずに、悩みを抱える人が多数いらっしゃいます。 私はビジネスの世界に限らず、人間社会において、<感情的になった方が負け>であるとの法則性にたどり 着きました。感情の中でも特に<怒り>の感情が最も強く、周囲の人の心まで破壊してしまうほど強烈なエネ ルギーを発することを理解できるようになりました。この怒りのエネルギーの影響で、周囲の人は嘘をついたり、裏 切ったり、心を乱されたり、といった連鎖反応を起こします。怒りを封印し、コントロールできれば、コミュニケーショ ンロスが劇的に減少するでしょう。


短期的には怒りの感情を発した人に従うことが多いですが、これは怒りの感情のエネルギーを回避することが 目的であり、本心は別です。結果的には面従腹背が起きます。組織的には壊滅状態に向かいます。人は、多 少のストレスは必要ですが、過度なストレスにさらされた場合、簡単に辞めてしまい、組織から離れてしまいま す。私は人が辞めて儲かる会社は、ビジネスモデルが崩壊した会社だと思います。

ドラマ「半沢直樹」が終了した後、想定されるのがビジネスパーソンの<半沢直樹ロス>です。ドラマの世界と 現実の世界のギャップにストレスを抱え、ネガティブな感情を引きずってしまい、今を全力で生きることを諦めるこ との無いよう、また今後多くの人に、道を誤らずに、人生を歩んでいってもらいたいとの思いから、上記❶~❼を 記載させていただきました。

戦は始めるよりも、終わらせるほうがはるかに難しいといわれます。❶~❼をマスターすると、喧嘩を恐れなくな ります。争い事を通じてマウンティングしてくる人の多くは、実は打たれ弱い人が多いというのが私の経験通じて 学んだ結論です。いつでも反撃準備が整っている人への攻撃は困難となります。

上記は孫子の兵法の中の有名な古い兵法の解説ですが、人間の感情を理解した上で、勝ち方を問うてい るところが、現代ビジネスにも通用します。

戦わずに知恵を使って勝つ・・・。このためには、自己の発するエネルギーを、常に健全なものとし、マイナスの エネルギーと同調しないことが重要と考えます。

労働問題の解決に携わっておりますと、「類は友を呼ぶ」の諺が真理であることを痛感いたします。良い人材 と巡り合いたければ、自分から発するエネルギーを高め、そこに集まる人と共生していく方が手っ取り早いと思い ます。


当社では、社員一人一人がパワースポットになってほしいと考えております。それをお客様にもお分けし、良い エネルギーを発する人の連鎖を作っていきたいと思います。

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