自己の怒りの感情をコントロールする!
自分の怒りをコントロール出来る人こそが、真の大人の人間なのではないでしょう か。人はもしかしたら、この怒りの感情とどのように向かい合い、自己の感情を押さえ ていくのかを学ぶために、この肉体を持って生まれてきているのかもしれません。
怒りという感情の裏には「悲しみ」「戸惑い」「不安」「恐れ」「苦しみ」等の怒りの原因 とされる感情が内在しているといわれます。 人は相手の怒りの感情に対しては、怒り の感情で対処します。
労働問題に関して言えば、双方が怒りの感情で拳を振り上げてしまった場合は、当 事者同士では解決することは非常に困難です。 そこに誰か第三者が介入せざるを 得えなくなるのです。 その介入者が弁護士である場合は、多額の金銭を支払うこと になってしまいます。
労働問題が発生するときは、正に怒りの感情が顕在化するのですが、その際の対 処法は、怒りの感情の裏に内在する上記の、「悲しみ」「戸惑い」「不安」「恐れ」「苦し み」等感情に焦点を当て、決して怒りの感情で返さないことです。
そうすれば大きく揉めることもなく、結果的には話し合いで解決できることが可能と なり、他の社員にも悪影響を及ぼすこともなくなり、スムーズな解決へとつながってき ます。
では、人はどうすれば自分の怒りの感情をコントロール出来るのでしょうか。
①自分自身が愛情を持つこと
②相手に思いやりの心を持つこと
③人には有難いという感謝の心を持つこと
④相手の立場になって考えてみること
⑤相手の怒りは相手の課題であって、自分の課題ではないと認識し、課題の分離 を行うこと
⑥時間の経過が解決することを信じて、先を想像すること。
⑦それも仕方がないと、自分がそのことに執着をしないこと。
などが挙げられます。 更に経営者の場合は、
⑧社員は社長の夢の実現のために働いてくれる有難い存在であると理解すること です。
上記①~⑧を実践していくと、徐々に怒りの原因はどの感情からくるのかを冷静に 見極めることが出来てきます。
私の場合は、瞬間湯沸かし器状態になりますので、1日寝かせるようにしています。 そうすると前日ただちに行動に移さずにして良かったと思えることが8割近くありま す。
我々は今後益々価値観が多様化する時代に対処していかなければなりません。 変 化の時代には変化で対応することです。 人の上に立つものが変化を怖がっていて は、後に続く若い人たちがその姿を見て変化を躊躇します。
現代の若者が小さくまとまっていて、リスクを負わない存在のように感じている年配 者は沢山います。 若者たちは余りにも多岐にわたる情報を容易に入手できる時代 に生まれたため、ある程度答えが見えているのです。 だから敢えてリスクを取ること に躊躇するのです。 このような時代は、人生経験の豊富な先輩たちが、勇気をもっ て変化に対応する姿を見せることです。
高齢者は、あと5年とか10年とか考えて、人生を流し始めていてはいけないので す。
「人生は80年ではなく100年である」とお考えいただくと、残りの人生はまだまだ先 が長くなってきます。「もう一皮むけて進化していこう」と高齢者、年配者、経営者、先 輩の人たちが考えていただけるようになれば、組織は発展成長していきます。 国全 体がそのようになれば、我が国はまだまだ成長していけるのではないかと感じます。