最後に残るもの
「情けは人のためならず」という。情けをかけると人のためにならないのではなく、巡り 巡って、それは必ず自分のためになるというのが本当の意味である。 つまり、情けは 人のためにかけるのではなく、実は自分のためにかけるのである。 お金や物を与え て情けをかければ減るし、損をしたかと思うだろう。 これで本当によかったのか、或 いは返してもらえるかと不安にもなるだろう。
ところがどうか。 お金も物も情けでさえも、それを与える人のところにしか集まらな い。たとえケチで強欲で、自分のことしか考えないような人が裕福そうに見えても、い ずれは何もかも手放すことになるだろう。 与えれば与えられる。 情けをかければか けられる。 情けをかけてもし損をしたと思うなら、それは何かの“つぐない”をしたに 違いない。 これが道理である。
ギャンブルで財を成すことがあるだろうか。 宝くじで何億円も当たった人が幸せに なっているだろうか。 「うまい話」に乗って正当な利益があるだろうか。 答えは全て 「ノー」である。 何故なら与えずして得たものは、必ず返さねばならないからである。 得てはならない人が得たならば、必ず失うことになるからである。 人生において最後 に残るもの、それは「与えたもの」である。
(新座観音神護院 院主 山路晴峰 三密より)
上記は、毎月購読させていただいている 「三密」 からの引用ですが、きわめて示 唆に富んだ文章です。 当社では経営理念の中で「ギブ&ギブン(与えれば与えられ る)」を明確に掲げておりますが、多くの経営者の方との出会いの中で感じることは、 人生において最後に残るものは与えてきたものだけであるということです。 宝くじで 億単位の当選者の9割以上は自己破産或いは生活破綻をしているとの情報もありま す。 今まで与えてこなかったのに大金を得るとその人の器(与えてきた量)以上のも のは見事に消えていくようです。 私もサマージャンボや年末ジャンボ宝くじ、ロト6, 7などを、気が向いたら当選日までの夢を買う程度の感覚で購入していましたが、今 後はやめようと思います。 それよりも残りの人生で、社員をはじめ、関わった方々に 多くを与え、与えられ、ビジネスを拡大・展開していき、そのご褒美としていただいた 報酬を大切に活用させていただき、生きるだけ生きたら、肉体をはじめ全てをこの世 に残して、魂だけで(三途の川の渡し賃の六文銭だけを持って)あの世に旅立ちたい と思います。 それまでは日々全力・本気で生きていくつもりです。
また別件ですが、最近睡眠中に降りてきた言葉をよくセミナーで申し上げています ので下記に記載いたします。
『既に働く意欲のない、利己的で労働問題を起す人や精神的な病に臥せっている人 は論外ですが、一般的に 多くの人は得意なことを仕事にしている。 ところが<得 意なことを仕事にしている人>は<仕事を好きな人>にはかないません。 しかしこ の仕事を好きでやっている人も、<仕事を楽しんでやっている人>には勝てないので す。』
以前にこの通信にも載せましたが、仕事を嫌々やっている人は脳波がβ(ベータ) 波になっており、生産性は低下します。 仕事を好きでやっている人や楽しんでやっ ている人の脳波はα(アルファ)波が出ており、生産性が1.5倍と飛躍的に上昇しま す。 更に覚醒状態になって、θ(シータ)波までで出してくると、完全に受信状態にな り、多くのエネルギーを体中で受け止めることが出来るようになります。
人生の多くを職場で過ごす訳ですから、経営者の皆さんには、出来るだけ社員さん が気持ちよく働ける環境を整備していただきたいと思います。 そうすれば結果的に 良い仕事で返ってきます。「与えれば与えられる」、「ギブ&ギブン」を実践していきま しょう。