利他的なスタンスが成功に近くなる?!
ハーバード大学の医学部では、人と人のネットワークが健康に及ぼす影響の研究が 進められています。 「人の縁」を科学的に分析する「ネットワーク理論」が、世界中で 注目されているようですが、その中で面白いと思ったのが、<親友>と<知り合い>、 どちらがビジネスで役立つかということです。 その結論としては、知り合いの方が親 友よりも弱いネットワークのように思われがちですが、実はスタンフォード大学のマー ク・グラノベッター教授が1973年に発表した有名な論文によると、就職先を見つけた 若者がその情報を得たソースは誰かを調べ、実に8割以上がそうした情報を、いつも 顔を合わせる親友からではなく、ちょっとした知り合いから得ていたことがわかったの だそうです。 なぜこうなるかというと、弱い絆のほうが強い絆のネットワークより、情 報の伝達が効率的だからだそうです。 強い絆をもつ人たちが集まった場合、ネットワ ーク全体で見ると重複が多くなってしまい、情報伝達は非効率でありかつ多くの時間 を使います。 一方弱い絆なら、とりあえず名刺交換をして少し親しくなればいいだけ ですので短時間で済ませます。 その結果、弱い絆の人々のネットワークは遠くまで 伸び、そこからさらに多様な情報を得ることが可能となります。(「弱い結びつきの強 さ」)
私は成功者の研究をしておりますが、この成功者の多くが「利他的な人」であるという 法則を発見しました。 上記の研究はその理論を補完するものとして最近注目してお ります。
現代は知識社会として1990年代の500倍以上の情報が毎日我々の周辺を飛び交 っています。その情報を自分のためにだけ使うのではなく、自分とご縁をいただいた 他人のために使うことによって、自分だけの喜びでなく、多くの人を喜ばせることにつ ながります。 ビジネスの世界での成功といえば、やはり事業の発展が一番でしょう。 その成功への近道は、喜ばせた人の数と比例しているのではないかとすら感じます。 私は、多くの企業訪問と社員研修を通して、経営者の皆さんがこのような法則が存在 することを、社員にもっと語っていただきたいと考えております。 業績や数字も大事 ですが、社員力が向上すれば結局その方が社員の成功、ひいては会社の発展につ ながってくるのではないでしょうか。
恐らく来年からになると思いますが、景気は緩やかに回復してくるでしょう。 その時 に準備万端の会社と行き当たりばったりの会社では発展のスピードに大きな差がつく ことでしょう。
社員の意識改革は「好奇心」と「緊張感」を刺激することで加速します。 これからます
ます重要になる個々の人間力(演じることも含め)について、弊社では社員力向上研
修、接遇(マナー)研修など、人と人とが接する際に必要な心構えから技術、人脈の
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