生きがい
「物資が豊かでない時代は、一生懸命働き、豊かになることが主要な価値観であった が、物資が豊かな時代は、生きがいを教え、自己実現を果たすことが主要な価値観 といえるでしょう。」
現代社会は、経営者のマインドも次元やレベルをあげなければならない時代となって きました。
≪生きがいの意味≫ 上智大学 小林司教授(医学博士)
『どうやら、自分が生きている価値や意味があるという感じや、自分が必要とされてい るという感じがある時に、人は生きがいを感じるものらしい。
必要とされているということは、自分が生きていることに対する責任感であり、人生に おいて他ならぬ自分が果たすべき役割があることを自覚することである。
生きがい感は生存充実感であって、感情の起伏や体験の変化を含み、生命を前進さ せるもの、つまり喜び、勇気、希望などによって、自分の生活内容が豊かに充実して いるという感じなのである。』
≪生きがいをもつための定義≫ 兵庫教育大 上田吉一教授(教育学博士)
① 生に希望を持っていること
② 自らの役割の自覚があること
③ 明瞭な価値観に支えられていること
④ アイデンティティを失わないこと(アイデンティティ=自分らしさ)
⑤ 根性を持って障害に立ち向かうこと
『「自分は何者か」・「自分は何故生きているのか」・「自分は人生において何をなすべ きか」といった問題意識が明確であること、できれば自分なりの解答を持っていること が重要となる。』
逆にいえば、自分のことに興味がなかったり、自分が生きている必要性を感じていな かったり、何も目的意識がなく毎日をただ生物として漫然と生きているだけのような場 合には「生きがい」のない人生ということになります。
この「生きがい」という言葉は英語では明確に訳せないようです。言葉のニュアンスが 伝わらないのです。
日本人にとっては生きがいという言葉を誰もがイメージできますが、外国語には無い 概念であり、「勿体無い」と同じく、日本人の誇るべき言葉ではないでしょうか。
生きがいを持った人は人生に前向きです。
仕事もプライベートもそのような前向きな人たちに囲まれて生活していきたいもので
すね。